最小限のポリエチレン摩耗
人工関節の長期成績を左右する因子としてポリエチレンベアリングの摩耗粉が最も悪影響を及ぼす因子であることが明らかになっていますが、Oxford単顆置換型人工膝関節のベアリングの年間平均摩耗量は、メニスカル・ベアリングを採用したことで、他に比類のない低摩耗性能を実現しています。
- 年間摩耗量わずか0.03mm
- 全可動域にわたって接触表面(570mm2)の関節摺動面を確保
- ダイレクトコンプレッションモールド製法によるArComポリエチレンの採用により、従来のUHMWPEと比べて耐摩耗性が向上
V. Psychoyios, R.W.Crawford, J.J.O'Connor, D.W.Murray. Wear of
congruent meniscal bearing in unicompartmental Knee arthroplasty.
J.Bone.Joint. Surg [Br] 1988; Vol.80-B No.6 976-82
A.B.Bankston,MD; E.M Keating,MD;
C.Ranawat,MD;P.M.Faris,M.D.;M.A.Ritter,MD : Comparison of Polyethylene
Wear in Machined Versus Molded Polyethylene. Clinocal Orthop. 1995
Aug.Number317, 37-43
最小侵襲手術による早期運動機能の回復
Oxford
単顆置換型人工膝関節はその優れた特性を継承しながら現在Phase3まで進化しています。Phase3では、適応を内顆前方の変形性膝関節症に限定し、この適応症例であればACL・PCL(十字靭帯)を温存し、より自然な膝関節の動きを促すことが可能となります。 またPhase3では最小侵襲手術手技が採用され、7cm程度の切開部からの骨切りで、屈曲ギャップと伸展ギャップのバランスを正確に取ることができます。最小限の切開は、手術侵襲を大腿四頭筋に加えることが少なく、運動機能の回復を早めます。また手術後の関節の可動域の制限が少なく、手術による日常生活動作の低下を軽減できると考えられています。
フェモラル・コンポーネント
- セメント・セメントレスのコンポーネントバリエーション
- 患者さんの解剖構造に適合する5つのサイズ
- 球形状のミリングより骨切除を軽減
- 強度、耐久性、耐摩耗性に優れたコバルトクロム鋳造
メニスカル・ベアリング
- フェモラル・コンポーネントの球形と適合し接触面積を確保
- 耐摩耗特性に優れたダイレクトコンプレッションモールドArComポリエチレン
- 正常な靭帯の緊張を再現するために、1mm間隔のベアリングを用意
- 可動域を獲得するためのデザインの工夫
ティビアル・コンポーネント
- セメント・セメントレスのコンポーネントバリエーション
- コバルトクロムの表面を精密に鏡面研磨
- 脛骨の骨形態に適合させたアナトミカルな形状
- 内側の脛骨面に的確にフィットする7サイズの豊富なサイズバリエーション
専用手術器械
Oxfordシステムは安全なPartial knee arthroplastyを実現し、より成績向上のためにマイクロプラスティー手術器械を導入しました。