Vanguard TiNbN、Oxford TiNbN、そしてVanguard 360 TiNbNには人工関節置換後の合併症のひとつである金属アレルギーの原因とされる母材からの金属イオン溶出の抑制を意図した、窒化チタンニオブコーティングが施されています。このコーティングを摺動面に使用すると金属溶出のバリアになると同時に、硬度、潤滑性、および耐摩耗性を向上させながら、母材となるCoCr合金の利点である疲労耐性、および靭性を維持保持することが可能です1,2,3。このコーティングは整形外科の臨床現場で人工関節コンポーネントへの長期使用実績があり、関連する合併症の報告はありません4,5。
PVDコーティング(Physical Vapor Deposition:物理的蒸着法)は表面改質技術のひとつで、400~600℃で、金属を真空中で加熱、蒸発させ、表面に固い薄膜を形成させる手法です。その中でもTiNbNコーティングは生体適合性に優れているとされています6。