VerSys HA/TCP Porous Hip Prostheses は、先進的な技術革新から生み出された機能的なインプラントデザインを取り入れています。VerSys の根本的基礎となったものは、Cadaver の詳細な解剖学的測定値から成るANADAT 解剖データベースでした1。インプラントのサイジングとデザインはこれらの測定値から導いたものです。徹底的に研究されたインプラント素材に臨床的に実績のある特徴を組み合わせることで、患者への適合性・機能性・長期成績を最大限に向上させることを目指しました。
ANADAT
ANADATとは、多くのcadaver femoraより定量的に測定した情報により構成された解剖データベースです。設計チームは、ANADAT を利用し、大腿骨個々の形状に効果的に適合する形状とサイズを有するVerSys HipSystem を開発しました。
近位骨幹端部への適合
個々の患者によって異なる大腿骨近位骨幹端部の内側形状により適合させるため、複数の内側形状のステムが選択できます。
骨幹部への適合
狭窄部の骨皮質が特に厚い症例、あるいは前湾の強い症例においては、過度なリーミング操作を行うことなく適合可能なFIBER METAL TAPERステムを選択することもできます。
3種類の近位部内側形状
COLLARLESS HA/TCP FIBER METAL MIDCOATステムでは3 種類の近位部内側形状(STD: スタンダードボディ、LM: ラージメタフィシールボディ、RM:リデューストメタフィシールボディ)のバリエーションにより、各患者の骨への適合性をさらに向上させることが可能になっています。
システムラスプ
本システムラスプは、ANADATデータに基づいて、セメント使用タイプとセメントレスタイプの両インプラントに使用可能なように設計されており、従来の手術器械よりも更に優れた術中の機種選択が可能です。