トラベキュラーメタルプライマリーステムは、骨温存と近位荷重を目指したステムデザインに、材料特性と臨床実績を誇るトラベキュラーメタルを融合しました。これにより、効果的な近位荷重伝達や確かな初期固定、長期的な生物学的二次固定が期待できます1-2。トラベキュラーメタルプライマリーステムは、技術の進歩と融合により、確かな自信につながるソリューションを整形外科医と患者様に提供します。
効果的な近位荷重伝達
14°のテーパー角度(片側につき7°)は近位部への荷重伝達を高めることを目的としています。圧迫応力を大腿骨近位部に集中させることで、ストレスシールディング(応力遮蔽)の発生を抑制することが期待できます2-3。
ステム沈下の回避
ステムの近位形状に加えてトラベキュラーメタルのスクラッチフィットやボーンイングロースを促す特徴により、ステム沈下を回避すると共に、大腿骨へのフープ応力を軽減するようにデザインされています1-3。
回旋安定性の向上
23.5°の骨切り角度は、近位部の骨温存に貢献し、トラベキュラーメタルに接触する表面積を増加させます。これにより、長期的な生物学的固定だけでなく、初期固定性と回旋安定性の向上が期待できます2-3。
オフセットの最適化
適切な解剖学的再建のために、スタンダードタイプとオフセットタイプから選択が可能です。オフセットタイプは頚体角を変更することなく、ネックを5 mm 平行移動させているため、脚長に影響することはありません。
トラベキュラーメタルによる安定した生物学的固定
トラベキュラーメタルは、海綿骨と類似したセル構造を有しています。堅固でありながら、気孔率の高い三次元構造(気孔率80%)により骨形成を促します。また内部まで連結している気孔により、骨および軟部組織へのイングロースが広範囲において速やかに行われ、強固な定着とインプラントの長期固定を促進します1。