チタン合金製多孔質構造体と4本のスパイクを採用した、
人工膝関節用・新セメントレス脛骨トレイを日本導入

2012年2月15日

 

バイオメット・ジャパン株式会社(本社:東京都港区芝1丁目5番9号 以下バイオメット)は、チタン合金製多孔質構造体(3Dポーラス構造体)を採用した、セメントレス人工膝関節用の新しい脛骨トレイを日本導入いたしました。

現在、人工膝関節の脛骨へのインプラントはセメント固定が主流で、約80%がセメント固定法を用いています。近年、70代が中心とされてきた人工膝関節の患者さんの低年齢化が進み、その傾向は今後も進むことが予想されます。こうした患者さんの骨質が良好で術後の骨形成を期待できる場合、セメントレス固定(直接固定)法が有効とも考えられています。バイオメットの新しい脛骨トレイは、セメントレスでありながらその材料とその特徴的な形状の採用によって、優れた初期固定力を発揮し、術後の速やかな骨新生による生物学的固定によって、より強固な固定を実現します。


特長 1:チタン製多孔質構造体=3Dポーラス構造体。速やかな骨新生を実現

新しい脛骨トレイに採用されているチタン合金製多孔質構造体=3Dポーラス構造体とは、臨床上で証明されたチタン合金に連続性を保った気孔構造(67%の平均気孔率)を備えさせることで進化させた、生物学的固定をもたらす材料です。高い強度と柔軟性を保ちながら、生物学的固定に最適な平均300μmの気孔構造を持ちます。この気孔に骨と血管が速やかに新生し、時間経過とともに骨とトレイが密着します。

特長 2:4本のスパイク。優れた初期固定力

新しい脛骨トレイはチタン合金製の4本のスパイクを備え、海綿骨と強固にかみ合い、骨とトレイの間における優れた初期固定力を発揮します。脛骨トレイにかかりやすい「ねじれのストレス」に対しても有効な形状です。またステムを使用する場合は40mmと80mmの2種類を選択でき、患者さんの状態に合わせた固定力の確保が可能です。

特長 3:スクリューを用いない。ポリエチレン摩耗粉の侵入を軽減

従来のセメントレス脛骨トレイは、固定力を得るためにスクリューを用いることが一般的で、そのためのスクリューホールは脛骨へのポリエチレン摩耗粉の侵入経路となり、結果的に骨を傷めること(人工関節周囲骨溶解現象=オステオライシス)につながる可能性がありました。バイオメットの新しい脛骨トレイは4本のスパイクでスクリューを用いずに固定するので、摩耗粉侵入の可能性を軽減できます。

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特長 4:手術時間、麻酔時間の短縮

スクリューを用いないために従来のセメントレスよりも手術時間を短縮できます。またセメント固定と比較しても、術中、血液を止めたまま行われる脛骨トレイの固定にかかる時間を短縮でき、これが手術時間全体の短縮につながります。またそれによって麻酔時間を短くすることが可能です。

バイオメットのキーワードは “One Surgeon. One Patient.SM”。世界中で私たちの製品とともに、ひとりの外科医がひとりの患者さんを治療している現実を見据え、すべてにおいて患者さんが私たちの家族のひとりであると考えて、私たちは行動しています。患者さんのQOL(クオリティ オブ ライフ)の向上を第一に、日々努力しています。


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