特許取得テクノロジーによる新・半月板縫合システム
日本導入

2011年5月23日

 

バイオメット・ジャパン株式会社(本社:東京都港区芝1丁目5番9号 以下バイオメット)は、特許取得テクノロジーによる、新しい半月板縫合システムを日本導入いたしました。

この新製品は、断裂した半月板を縫合するための「all-insideテクニックによる半月板縫合デバイス」で、ポリエチレン縫合糸に、従来の半月板縫合術で用いられてきた縫合糸と同素材のポリエステル製の糸を編み込んでつくられた2つのソフトアンカーが縫合器にセットされたものです。なお、日本における半月板損傷の年間症例数は10,000~12,000例といわれています。


1.「all-inside」法の縫合システム。関節鏡視下用の皮切のほかに、追加の切開が不要。侵襲が少なく患者の体への負担が軽減できる。

「all-inside法」は、縫合用の針と縫合糸を関節内から関節外に通して断裂部を縫合する「inside-out法」より、侵襲の少ない方法として登場しました。なによりも、関節鏡視下用に必要な2箇所の皮切のほかに、新たな切開が不要で、低侵襲で患者の体への負担が小さいことが利点です。

2.バイオメットが採用した特許取得テクノロジーによる新・半月板縫合システムは、半月板上に結び目(ノット)ができず、大腿骨側の軟骨に対し、ダメージが少ないことが期待される。

従来の「all-inside法」の縫合は、半月板上で縫合糸を結ぶため、結び目(ノット)が残り、これが大腿骨側の軟骨にダメージを与える恐れがありました。
「all-inside法」のバイオメットの新・半月板縫合システムの大きな特長のひとつは、半月板上に結び目をつくらずに縫合できる点です。このシステムは、Biomet Sports Medicine社が特許を取得しているテクノロジーによって実現しました。三つ編みのように編まれた1本のポリエチレン縫合糸を中間でほぐし筒状部をつくりだし、糸の末端(=固定されていないことから自由端と呼ばれます)を筒に通して構成されています。
ポリエチレン製の縫合糸には、アンカーが2個付属しています。このアンカー付きの糸を膝関節の前方から刺入し、半月板断裂部周辺2箇所(断裂の仕方によっては数か所)に設置し、糸の自由端を引っ張り、断裂部を締めます。
縫合糸を一度締めると緩まず、結び目を残すことなく縫合を完了できます。半月板上に結び目が存在しないので、大腿骨側の軟骨へのダメージを少なくできることが期待されます。

3.半月板縫合術で用いられてきた縫合糸と同素材のポリエステル製の糸を編み込んでつくられたポリエステル製のソフトアンカー

この新しい半月板縫合システムで使用されるアンカーは、従来より「inside-out法」で用いられてきた縫合糸と同素材のポリエステル製の糸を編み込んでつくられたソフトアンカーです。関節周辺に硬い素材を留置しないことが特長です。

バイオメットのキーワードは "One Surgeon. One Patient.SM"。世界中で私たちの製品とともに、ひとりの外科医がひとりの患者さんを治療している現実を見据え、すべてにおいて患者さんが私たちの家族のひとりであると考えて、私たちは行動しています。患者さんのQOL(クオリティ オブ ライフ)の向上を第一に、日々努力しています。


報道関係者からのお問い合わせ先

ジンマー バイオメット合同会社
マーケティングコミュニケーションズ
〒105-0011 東京都港区芝公園2-11-1
Tel: 03-6402-6605 Fax: 03-6402-6632
Eメール:Press-contact.Japan@zimmerbiomet.com


※こちらは報道関係者向けに発表した情報です。
  掲載内容は発表時のものであり、最新の情報と異なる場合があります。