2018年10月5日
2018年10月5日
近年プロスポーツ選⼿などの治療としても注⽬を浴びているPRP療法は、患者さん⾃⾝の⾎液を遠⼼分離してつくられるPRP(多⾎⼩板⾎漿)を⽤いて⾏う治療です。ジンマー・バイオメット合同会社(本社:東京、社⻑:松本 政浩)は2016年7⽉に国内初めてとなる臨床使⽤可能なL-PRP(⾼⽩⾎球多⾎⼩板⾎漿)を調製する⾎液成分分離キット「GPSIIIシステム」を発売しました。この度GPSIIIシステムをさらに進化させた次世代PRPと位置づけるAPSキットの販売を8⽉1⽇より開始し、既に11の医療機関で治療が開始可能な環境となりました。
※「APS キット」は特定保険医療材料ではありません。
※ 2018年10月5日現在、再生医療等安全性確保法を遵守した医療機関にてご使用できます。
APSキットはAPS細胞分離チューブ(GPSIII STDチューブと同じ)で抽出した約6mlのL-PRP(⾼⽩⾎球多⾎⼩板⾎漿)をAPS濃縮チューブに注⼊し、2分間の遠⼼分離⼯程を経て約2.5mlのAPSを抽出します。APSには関節内の炎症バランスを整える抗炎症物質と成⻑因⼦が⾼濃度に含まれています。
GPSIIIシステム
・医療機器製造販売承認番号:22700BZX00420000
APSキット
・医療機器製造販売承認番号:22900BZX00052000
PRP(多血小板血漿)とは、自己血を遠心した後の血小板を多く含む血漿層のことです。血小板は止血過程で重要な役割を果たすほか、様々な成長因子を含みます。これらの成長因子の役割により、生体が本来持つとされる自然な治癒反応を促進するといわれています。
次世代PRPという位置づけのAPS(Autologous Protein Solution:⾃⼰タンパク質溶液)抽出専⽤キットです。GPSIII同様、臨床(治療)での使⽤が認められたクラスIII医療機器・⾎液成分分離キットです。少量(55ml)の患者末梢⾎から抗炎症物質と成⻑因⼦を濃縮した⾃⼰タンパク質溶液(APS:Autologous Protein Solution)を約2.5ml抽出するキットです。 APSは抗炎症作⽤により関節内の炎症物質と抗炎症物質の不均衡を整えます。
抽出したAPSには⾃⼰⾎由来の抗炎症物質と成⻑因⼦が濃縮されます。2つの閉鎖性チューブを⽤いて合計17分間(15分間+2分間)の遠⼼分離⼯程で⾃⼰⾎55mlから約2.5mlのAPSを抽出でき、採⾎当⽇に使⽤(治療)が可能です。
2016年7⽉より販売の「GPSIIIシステム」で分離されるのは、PRPに加えて⽩⾎球も多く含むL-PRP(⾼⽩⾎球多⾎⼩板⾎漿)です。⽩⾎球は創傷治癒プロセスに複雑に関与しており、組織の治癒に重要な役割を果たしています。
「GPSIIIシステム」では、利⽤可能な⾎⼩板を多く含むL-PRPが毎回安定・⼀貫して抽出されます。また、特許出願中の固定型⼆重ブイ機構が、マニュアル操作を必要としない⾎⼩板と⽩⾎球の効率的な⾃動分離を可能にしています。本システムで分離したL-PRPの濃縮率は遠⼼分離前の全⾎中濃度に対して、⾎⼩板は約6〜9倍、⽩⾎球は約3〜6倍に増加します。
ジンマー バイオメットについて:
ジンマー バイオメットは、米国インディアナ州に本社を持つジンマー バイオメット社(Zimmer Biomet Holdings, Inc.)の日本法人であり、筋骨格系ヘルスケアのリーディングカンパニーです。
ジンマー バイオメットは、変形性関節症や骨折をはじめとする整形外科領域の疾患に苦しむ患者さんの生活の質の改善のために、人工関節や骨接合材料などの治療材料のみならず、一人ひとりにカスタマイズされた治療ソリューションや革新的な医療技術の提供に努めています。ジンマー バイオメットのタグラインである「Your progress. Our promise.®」は、高齢化がさらに進む社会の中で、人びとが健康でより良い生活を送ることへの支援を、私たちの使命として約束する意味が込められています。
会社名 : ジンマー・バイオメット合同会社
英⽂会社名: Zimmer Biomet G.K.
本社所在地: 〒105-0011 東京都港区芝公園⼆丁⽬11番1号住友不動産芝公園タワー15階
設⽴ : 2016年2⽉1⽇
[旧ジンマー株式会社は、2001年1⽉1⽇]
[旧バイオメット・ジャパン株式会社は、2001年9⽉6⽇]
資本⾦ : 23億1千万円
親会社 : Zimmer Biomet Holdings, Inc.
事業内容 : 整形外科向け医療機器・器械の製造/輸⼊/販売
WEBサイト : http://www.zimmerbiomet.com/
ジンマー・バイオメット合同会社
マーケティングコミュニケーションズ
〒105-0011 東京都港区芝公園2-11-1
Tel:
03-6402-6605 Fax: 03-6402-6632
Eメール:Press-contact.Japan@zimmerbiomet.com
※こちらは報道関係者向けに発表した情報です。
掲載内容は発表時のものであり、最新の情報と異なる場合があります。